技術職員

専門分野

植物遺伝資源学、ゲノミクス、バイオインフォマティクス

研究材料

  • コムギ-エギロプス属植物(Triticum-Aegilops
  • ゲノムデータ

研究内容

当研究室では、世界各地から収集された約10000系統のコムギ栽培品種およびその近縁種(コムギ属野生種やエギロプス属植物種など)の種子、すなわち「コムギ遺伝資源」を保存しています。

 コムギは世界で広く栽培されている作物です。コムギの遺伝資源は現在直面している課題(コムギ病害の拡大や食糧問題)を解決するための研究のベースとなるものです。私は、その遺伝資源を未来に残すために、系統の更新や増殖、管理をおこなっています。

 遺伝資源の管理のほかに、コムギ-エギロプス属の遺伝的多様性、とくに穂の形態的多様性がどのようにして成立してきたかを明らかにするため、遺伝資源を利用した研究もおこなっています。

 コムギ-エギロプス属には「芒(ノゲ、ボウ)」と呼ばれる穂の器官に多型(芒が伸長する部位や芒の有無・長さの違い)がみられます。現在私は、コムギ近縁野生種であるAegilops longissima(芒なし)とAegilops sharonensis(芒あり)の2種間で交配集団を作り、そして、交配集団のRNAシークエンスをおこない、芒の有無に関わる遺伝子の同定を目指しています。この研究は、巨大なゲノムサイズであるコムギ(17Gb; イネの約40倍)のような植物でも迅速に候補遺伝子の同定をおこなえる道を切り開く、先駆的な研究でもあります。

論文・著書など [Last Updated: Nov. 29, 2017]

原著論文
  1. Ohta A., Yamane K., Kawahara T. (2017) Relationship between spike morphology and habitat of four Aegilops species of section Sitopsis. Genetic Resources and Crop Evolution, 64(5): 889-899.